年の瀬に

今年の師走は、

いつもより、うんと早く過ぎ去っていくように感じていました。

 

新しくやってくる春の予定がぎゅっとなっていて、

それはとても嬉しいことなのだけれど、

余裕がなく心がきゅうっと小さくなっている日々。

 

新しくつくりたいものがあって

ぎゅっとした時のなかで試しては考えて、の繰り返し。

 

結果に一喜一憂しながら駆け抜けた12月。

ようやく昨日、作業スペースの掃除と整理を。

 

でてくる、でてくる、

試作の数々。

 

失敗してしまって形にできなかったものたち、

革も染料も今とは違う1年前につくったものたち、

製作途中にうまれてくる革のかけらたち。

 

 

あぁ、こんなに失敗して、こんなにつくっていたのだなぁ。

 

私、がんばったなぁ。

 

 

少し自分を褒めてあげたくなりました。

 

大晦日の今日は、

朝から外回りの掃除をして、

お昼前から恒例のお餅まるめ大会!

 

我が家には祖母宅から譲り受けた餅つき機があって、

機械がもち米を蒸してこねてくれるので、

出来上がったあつあつのお餅を、

熱い熱いといいながら小さくちぎり、形を整えながらまるめてゆきます。

次の作業を待つ制作途中のものたちがずらっと。

 

今年は、仕事納めというわけにはいかなさそうです。

 

1月は長野での企画展への参加、

3月に埼玉で個展と東京で大きな企画展への参加、

4月には愛媛での企画展と、

来年は春までに予定が集中しています。

 

人との出逢い、つながりの中からうまれてきた機会で、

私にとって、

どれもとっても楽しみな展示!

佳い展示ができるように、今の自分の精一杯で向かっています。

私にとって今年はまさに、風の年、でした。

 

そして、今、年の終わりに思うこと。

 

みんな違っていて、いいのだ。ということ。

辿ってきた道も違えば、目指している場所もきっと違うのだから。

 

それぞれの好きを貫いている人たちにたくさん出逢って、

その人たちが生み出す作品たちはどれもきらきらと輝いているのが

とても心に残っていて、、、

こんな言葉がこころに浮かんできたのでした。

 

自分の尊いと思うことをやって。

そう言ってくれた方がいて、

きっと人と比べてしまって、人と少し違うと気にしていた私への

最大限のエールだったのだなぁと思っています。

 

これからも自分の信じる道をまっすぐに突き進んでゆきたい。

 

私にとって、とても佳い1年になりました。

今、こうして想いを綴るときも幸せでいっぱいです。

出逢えたみなさまに、心からの感謝を。

 

みなさま、どうぞ佳い新年をお迎えください。