ちゃんとしたもの

先日のこと、

 

車で山道を走って辿り着いた、伊賀の里山。

 

 

お1人でベーグルをつくっていらっしゃるお店へ行ってきました。

 

小高い位置にあるこの場所からののどかな風景に

車を降りた瞬間に感じた山の匂いに

心がゆるみました。

 

渡すものがあって伺ったのだけれど、

前からずっと食べてみたかったこちらのベーグル。

もちろんいただきました。

 

トマトとディルのベーグルとブルーベリーのベーグル。

 

ひとくち、

 

口に入れた瞬間、

 

「変な甘さがしない」と口にしてしまいました。

 

 

 

自分の語彙力のなさにびっくりするのだけれど、、

もちろん誉め言葉のつもりです。

 

トマトもブルーベリーも

 

ご自身の畑で育て、摘みとり、加工されたもの。

 

生地のもちもち具合にもびっくり。

 

北海道産小麦と天然酵母でゆっくりと発酵させているとのこと。

 

作っていらっしゃる方と顔を見合わせお話していたら、

 

 

あぁ、ちゃんとしたものってこういうことだよなぁ。

 

 

と思いました。

 

おなかがすけば、

どこにでもあっていつでもあいてるコンビニでなんでも買えちゃいます。

 

でも、そこには、ちゃんとしたもの なんてないんだよなぁと

いつも思っていました。

 

畑を耕し、

そこで育てた野菜や果実を、

暑い日差しのもと摘みとって、

さらに手を加えていく。

 

たくさんの時と手間をかけて作ったものを、

分けていただける、

なんて幸せなのだろうと、

素材の味が濃ゆいベーグルをほおばりながら思ったのでした。

 

いまは栗を収穫中とのこと。

 

 

きっと栗のベーグルを食べに、また山を越えて伺うのだと思います。