書く ということ

夏に届いた2通のポストカード。

 

2通とも、裏面はオリジナルの写真や絵。

それだけで十分素敵なのだけれど、

表面に書かれた言葉に、強く心惹かれた。

 

なぜだか、すぐにわかった。

 

そう、万年筆の文字。

 

羽をもつように踊る言葉に、

インクの濃淡の色彩に、

紙の風合いに、

余白に、

 

そのすべてに書いた人の心が宿っているようで、

美しい。

 

そんなことがあって、万年筆を手にしてみた。

 

万年筆は扱いにくいし、高級なもの、

そう思っていたけれど、

さすが今の世の中。

調べてみると数百円で買えるものもある。

 

使いこなせるか不安だったので、

1000円くらいのもので、

試し書きしてみて、

一番手にしっくりきたものを選んだ。

 

嬉々として文字を書いている私を見て、

主人も同じ万年筆を手にした。

 

書くということ。

 

楽しみながら、暮らしに取り入れていけたら。

 

その先のいつか、

 

私も羽の生えたような踊る文字を書く人になっていたい。